日々雑記 第5話

イヤな男の話
高校時代からの親友の引っ越しの手伝いに行って来ました。
その親友は、結婚が決まり式場やらドレスやら引き出物やらが 決まった直後に
妊娠が発覚し、経済的な理由やらなんやらで泣く泣く結婚式を取りやめることにしたという、
あわれな人です(笑)
彼女のだんなさんと言う人に初めて会いました。
日頃彼女から噂は聞いていましたが、噂通りの嫌な男でした。(爆笑)
だいたいにして、魚も野菜もほとんど食べられないなんてハタチ越えた男の言う事じゃありません。
つわりのひどい彼女に向かって「我慢が足りない」と言ってみたり、
風邪がなかなか治らないと聞くと「治そうとしてない。自己管理もできないのか」
と言ったりするあたりで、もうすでに育ちの悪さ全開です。
妊婦はおいそれと薬を飲めないんです。
風邪だって治りにくくなるしつわりだって我慢してどうにかなるものでもない。
昨日の引っ越しだって、業者を頼もうと言う彼女に、
「そんな無駄な金は使えない。自分で全てやる」と言い張って聞かなかった。
じゃあ彼はすごく要領がいいかといえばそうでもなく、引っ越しだってやったことなんかないんです。
案の定、予定はずれこみ、彼は逆切れして予定の遅れを彼女のせいにしやがりました。
しかも引っ越し作業だって言うのに革靴で来ましたよ。
 新居に荷物を運び込むと、今度は手伝いに来てくれていた友人に
「壁に傷がついてるじゃないか!気を付けてよ!」と本気で文句をたれます。最低です。
好意で手伝ってくれている人に向かってなんて態度。
だいたい、その傷だって誰がつけたかなんてわからないんですよ。
もしかしたら彼自身がつけたかもしれないのに。
 移動の車の中では、手伝いに上京していた妻の母親が、
「パソコンを買おうと思っているの。ノートのヤツでプリンターとかセットになってて20万以下
というのを見つけたから」
と言うのに答えて、
「パソコンは自分で作った方が安い」とうんちくたれはじめ、
CPUなんて言ったって分からないお母さんに向かって、得意満面にそれを勧める。
「そんな難しいことはわからない」と言っても聞く耳もない。
だからといって「じゃあ僕が面倒みてあげます」と言うわけではないし。
田舎で暮らしている40才を過ぎたPC初心者のおばさんに、自分でPC作ってメンテナンスしろと言うんですよ。
東京みたいにサポートをすぐ受けられる環境でもないし、近くに親身に面倒見てくれる
PCユーザーがいるとも限らないのに。 想像力というものは彼には全くないのです。
さらに彼は言います。
「インクジェットプリンターなんて買ったらダメです。結局使わないですから」
年賀状とか・・・と言い募るお母さん(がんばれ!)。
「年賀状なんて一年に一回でしょう」
にべもない男。万事この調子です。どうです。読んでるだけでうんざりでしょう?
すっかり嫌になって私は彼とは一切口を利かなかったですね。
意固地で見栄っ張りで偏食。しかも優しさはちっとも見えません。

やさしさは想像力だと思います。
同じコトをいうにしたって、言い方一つで印象は全く違うでしょう。
そう言う配慮を全くできない男を私は軽蔑します。
引っ越し作業でテンパッてたんだと言うかも知れません。
でもかえってそういう時の方が本性出るもんですよね。
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